CEMA創立50周年記念祝賀会、未来ビジョン策定
日本塗装機械工業会(CEMA・服部修一会長)は創立50周年記念祝賀会を6月8日午後3時から名古屋市中村区名駅の名古屋マリオットアソシアホテルで開いた。会場に集まった80人を超える出席者には『創立50周年史』が配られた。なお、祝賀会前の午後1時30分からは「第50回総会」が開かれ、CEMA未来ビジョン「ネクストコーティング2050」が示された。

祝賀会冒頭にあいさつする服部会長
冒頭あいさつに立った服部会長はバブル崩壊やリーマンショック、新型コロナ、さらには直近のイラン情勢による供給不安など、半世紀に及ぶ激動の荒波を振り返り、「幾多の困難を乗り越え、業界の発展と技術向上を果たしてこられたのは、会員企業の絶え間ない努力と関係各位の指導の賜物にほかなりません。皆様のこれまでのご尽力に対し、深い敬意と心からの感謝を申し上げます。また、最重要課題である地球環境問題に対し、関係4団体によるコーティング・コンソーシアム(CoCo)での取組みなど、環境負荷低減へ業界を挙げて邁進しております。さらなる次の50年に向けては、社会の変化が加速し、不確実性が高まる中、既成概念にとらわれない挑戦と強固な連携が不可欠でしょう。パートナーシップの一層の強化による次世代への新たな価値を創出していきたい」と意欲を示した。
続いて、来賓が紹介され、代表してまず日本塗料工業会専務理事の児島與志夫氏が「日本塗装機械工業会様は、1976年の設立以来、塗装機械、塗装設備の普及と技術向上を通じて、我が国の塗装産業の発展に大きく貢献してこられました。当初19社で発足し、現在45社を擁するまでに発展したCEMAの歴史と、日本の塗装産業への多大な貢献に深い敬意を表します。優れた塗料も適切な塗装設備がなければ性能を発揮できず、設備も塗料との調和があってこそ真価を発揮します。両者はまさに車の両輪です」と強調し、日本の塗装技術を世界トップレベルへと押し上げてきたCEMAの功績を称えた。
また、カーボンニュートラルや人手不足、中東情勢緊迫化によるナフサの供給不安など、製造業が直面する数々の経営課題を指摘。これら激変する環境下で持続的成長を実現するためには「両業界がこれまで以上に知恵を出し合い、連携を深めることが不可欠です。CEMAの次の50年に向けたさらなる発展に大きな期待をします」と祝辞を述べた。
続いて、国際工業塗装高度化推進会議(IPCO)理事長の髙橋大氏が登壇。「半世紀にわたり技術革新を牽引し日本のものづくりを支えてこられました」とCEMAの歩みを称賛。さらに「IPCOにとってCEMAは『生みの親』といえる大変縁の深い団体です。2005年頃のVOC(揮発性有機化合物)規制対応を契機に始まった両団体の連携から、工業塗装業界の高度化を目指した活動へと発展してまいりました。また、このVOC対応から始まった業界連携が、現在はCEMAや日本塗料工業会、日本工塗連を含む4団体による「CoCoへと発展しております。脱炭素やデジタル化、人材不足といった激変する環境を『新たな価値創造の機会』と捉え、今後も各関係団体が強みを持ち寄り、ともに業界のさらなる発展に貢献していきましょう」と述べた。
続いて、同工業会副会長の多田洋一氏が1994年のドイツ視察での服部会長との出会いや、設備部会、技術シンポジウムを通じて業界の発展に尽力してきた30年の歩みを振り返り、共に歩んだ会員や先輩方への感謝を述べた。あいさつの締めくくりに「50周年を迎えた当工業会は、ますます元気でまだまだ成長期にある」と語り、会員企業のさらなる一丸となった発展を期待して、華やかに乾杯の発声を行った。

スライドショーでCEMA発足時の写真が映し出され、当時を懐かしむ声が聞かれた
歓談中は弦楽四重奏の生演奏が会場を和ませた。また、前会長の佐伯直泰副会長から「未来への提言」としたあいさつの後、スライドショーでは「CEMA50年の歩み」が流され、出席者はみな50年を懐かしみ、三好栄祐副会長の三本締めで散会した。
祝賀会前の午後1時30分から、第50回総会が開かれ、2050年を見据えた「ネクストコーティング2050」策定の報告があった。なお、議案事項はすべて承認され、今年度は次のような活動に取り組む。
▽広報委員会=塗料塗装設備展(東京展)への日塗工等の他団体との共同出展並びに塗装セミナー開催▽統計調査委員会=機器グループ、設備グループ出荷統計ミーティング▽技術委員会=『ガイダンスブック』の普及、塗膜欠陥と対策の手引き修正・公開方法の検討、勉強会▽シンポジウム委員会=第26回技術シンポジウム。テーマは「次世代塗装技術が拓く未来~自動化・環境対応の最新動向~」
また、議案事項の採決後には、日本塗料工業会の児島與志夫専務理事とCEMA技術委員会の加藤啓太委員長が「CoCo(コーティング・コンソーシアム)の活動について」を講演した。

