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日塗装、全国塗装技能競技大会4年ぶり開催

日本塗装工業会(加藤憲利会長)は10月18日から2日間、新潟県長岡市千秋のハイブ長岡で第27回全国塗装技能競技大会を開催。また、18日午後4時から第104回全国支部長会を開いた。
 
8日午後1時50分から開かれた第27回全国塗装技能競技大会には、37人が出場した。なお今回出場選手のうち、女性は3人であった。技能競技大会は4年ぶりとのことで、会員、選手ともに開催できたことへの感慨もひとしおであると感じられた。若手技能者の育成を目的とする本大会。空白の4年間を取り戻すべく、若者たちの技の競演にも磨きがかかった。

同会新潟県支部長で実行委員長の加藤正氏は「仕事が多忙ななかで昼間の練習がかなわず夜間に練習していた等、選手の努力の声を聞き、敬意を表したい。北海道から沖縄まで全国津々浦々から選手が集まってくれた。ゼッケンは新潟県の鳥である朱鷺色に合わせたものを用意し、万全を期したつもりである。皆さんの技術、技能を十分に発揮していただきたい」とあいさつを述べた。

課題は、自由仕上げ(自由課題)/つや有り合成樹脂エマルションペイント刷毛塗り仕上げ/下地作業平滑仕上げ/厚膜型シックイ仕上塗材 櫛引模様仕上げ/防水形外装薄塗材E(単層弾性)ローラー塗り仕上げ/調色(指定3色)の6部門。本大会の課題での変更点として、イーゼルを使用し、額縁を付けた。それにより設営は簡素化されたが、縁の塗装への高度な技術も試された。
 
競技は2日間に及び、各ブロック大会を勝ち抜き高い技術力とセンスを合わせ持った選手たちは、より完成度の高い作品に仕上げるため最後まで余念がなく、白熱した戦いを繰り広げた。

内閣総理大臣賞を受賞した松田剛氏

 
表彰式は翌19日午後4時から行われ、今回栄えある内閣総理大臣賞には、北海道ブロック代表の松田剛氏が選ばれた。