未来を拓く「レガシー製品・技術」ー江戸川合成
江戸川合成 耐切削油性、塗膜革新の系譜
1990年代初頭における工作機械の加工室内部塗装では、切削油の塗膜への浸透や、フクレ・剥離が課題となっていた。中には、わずか2~3日で塗膜が剥がれるという事例もあったという。こうした顧客課題を塗料販売店経由で受け取った江戸川合成株式会社は、既存塗膜の分析を実施。原因を突き詰めた結果、プライマーの改良が不可欠であると判断した。

同社が開発してきたレガシー製品のカタログ
同社は、当時の主力製品「エドボーセイ」などで培ったプライマー技術を活かし、耐切削油性に特化した「エポリートプラサフ」を1994年に開発。さらに、上塗りには「バリハート」を組み合わせ、従来品とは一線を画す耐油性塗料を完成させた。しかし、可使時間の制約など使い勝手の面では課題が残り、次なる課題解決のテーマは“耐油性と作業性の両立”となった。
この課題に応え、2010年には「NEXUS NX」を上市。加えて、プライマーはアミンフリーの「エポリートアミンフリー」へと進化しており、耐油性+作業性のある仕様が現在の標準となった。

2024年に上市した1コート仕上げ可能な「ハードバリア ゼロワン HB」
さらに2024年には、1コートで仕上げ可能な「ハードバリア ゼロワン HB」を開発。工程短縮や予算制限、環境配慮といった多様なニーズに応える製品として注目されている。環境対応はさらに求められ「リガード」の粉体塗装仕様など、あらゆるニーズに対応する体制を整える。
同社の耐切削油塗料の進化は、現場の声に耳を傾け、技術を磨き続けてきたレガシーの証といえる。
