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特集 水系塗膜はく離剤を好評 従来品も好評博す

山一化学工業は、4月に建築用水系塗膜はく離剤「バイオハクリAQ」の販売を開始して以来、好評拡販中だ。近年では、多くの顧客から環境や人への安全について、さらに影響の少ない製品の要望があった。そこで、研究を重ね水系タイプの塗膜はく離剤の開発に成功し、同製品の上市に至った。

同製品は、旧塗膜を溶解させるのではなく、軟化させて剥離するため、飛散がなく安全衛生面が改善されるとともに、作業の生産性が飛躍的に向上。従来の塩素系有機溶剤(ジクロロメタン/塩化メチレン)を使用していないので、皮膚への刺激性がほとんど無く、低毒性で生分解性がある。また、塗膜を軟化膨潤状態にするので、塗膜を手工具により湿潤シート状態で剥離除去回収することが可能だ。さらに作業環境の保全にも優れ、アスベストなど有害物質の飛散拡散の低減および回収効率の向上に繋がる。塗布後約18時間程度放置後の塗膜剥離作業時間は、2~3日程度も保持することができる。

また、従来の人気製品である環境配慮型建築用アルコール系塗膜はく離剤「バイオハクリRE」および鋼構造物用の水系塗膜はく離剤「バイオハクリⅩ―WB」(NETIS登録No KT‐160043‐VR)も引き続き好評を得て展開中だ。「バイオハクリRE」は溶剤系で建築外面用であるが、既存塗膜中のアスベストや鉛、クロムなどの有害物質の除去にも役立つ。既存塗膜を湿潤状態で剥離除去できるためアスベストなどを飛散させることがない。

「バイオハクリⅩ―WB」は発売以降、国交省、NEXCOなどの鋼橋や水門、プラント工事などで100万㎡以上の実績があり、環境や作業員の健康に配慮し、従来の剥離剤に使用されてきたジクロロメタンを使用せず、消防法に該当しない非危険物である。
同社は顧客の要望に応えるべく、規制に対応した、環境に優しい製品を提供する。
℡03・3833・8660