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溶剤リサイクル工業会、二酸化炭素の削減量128万トン

日本溶剤リサイクル工業会は、2016年の溶剤リサイクル数量調査の結果を発表した。引取りした使用済溶剤の推定引取り量は、31万2226t(前年比98%)で、マテリアルリサイクル数量は20万7032tであり、マリアルリサイクル率は、66・3%となった。また、洗浄や添加剤を含む総原料からのマテリアルサイクル率は58%と昨年と同じであった。

なお、このリサイクル量の結果から二酸化炭素(CO2)削減量は、前年とほぼ横ばいの約128万tと推定している。

結果について同工業会では、「原料引取量が前年比98%という結果は、製造業の製造実態と同傾向にある。今後も業界全体として厳しい状況は継続していくと思われる。関係業界へ溶剤リサイクルの認知度を高め、引取量を高めていく活動を促進していく必要がある」と、結果を総評している。

調査は溶剤精製リサイクルを営んでいると見られる48社を対象に、調査・集計したもの。調査対象期間は2016年1月1日~12月31日。回答率は60・0%。