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鹿島、外装塗料の耐用年数推定法を確立

鹿島(押味至一社長)は6月29日、建物の外装等に用いる塗料の耐用年数を製品・使用地域に応じて推定する「鹿島式 外装塗装材料耐用年数推定法」を確立したと発表した。

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同推定法は、各種耐候性試験や既存建物における劣化状況の実測から得られる「外装塗料固有の劣化外力に対する耐候性」に、日本各地の気象データなどから定量化した「使用地域ごとの劣化外力の強弱」を加味した手法である。これにより、外装塗料の耐用年数を製品・使用地域ごとに推定し、使用する地域で要求される耐用年数から最適な外装塗料を選定することが可能になるという。

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現在、約100種類におよぶ外装塗料について、国内全国45の地域での利用を対象とした耐用年数の推定ができる。また、新しい外装塗料については、促進耐候性試験で耐候性を確認することにより、同手法を適用できる。

推定した耐用年数は、全国の鹿島が施工した物件で劣化状況を実測したサンプル結果と高い相関性が認められた。このため、同手法は2016年9月に日本建築センターの建設技術審査証明を取得。建設技術審査証明は、第三者機関において既存技術と比べて優位な特徴を有することを客観的に審査し、証明したものである。

推定法の確立の背景には、塗料選定の難しさがあった。JISの品質基準で同一等級と評価された塗料であっても、メーカーや製品ごとに、その耐久性にばらつきがある。塗料を使用する地域や物件の面している方向(日光の当たり方)によっても大きく異なり、外装塗料の耐用年数を精度良く推定することは困難であった。

今回確立した「鹿島式 外装塗装材料耐用年数推定法」により、新築時においては建物に要求される耐用年数に応じた塗料を適切に選定できる。改修においても、建物外装の適切な更新時期を推定することで、効率的な維持管理計画を立案できるとしている。

※図は、同社プレスリリースより