日塗商総会、新理事長に高山一男氏
日本塗料商業組合(中山保幸理事長)は、5月26日午後3時から、東京都渋谷区恵比寿の東京塗料会館で第58回通常総代会を開いた。
総代会では、中山理事長が「1月の新年互礼会では明るい話題を提供できる年にしたいと話したが、現在は1973年のオイルショックやコロナ禍を上回るナフサショックとも言える状況にある。皆さんと協力しながら乗り切りたい」とあいさつ。中東情勢による供給不安が広がる中、〝組合員ファースト〟の姿勢で活動を進めていく考えを示した。
総会での議案事項は全て承認された。令和8年度事業計画では、塗料調色技能士国家検定受験者数の拡大に向け、東京、神奈川に続き福岡でも受験会場を開設するほか、「塗料マイスター制度」の上位資格「アドバンス」検定の実施に向けた準備を進める。情報委員会では「塗料ナビ」の活用支援を行うとともに、業界動向の把握や情報発信の充実を図る。
また、総代会では「組合員の声アンケート」の中間報告も紹介。5月22日時点の速報値では、前年同月比の直近売上状況で増加計が43・7%となった。直近の仕入総額は増加計が62・3%となり、売上増を上回るペースで仕入額が増加している実態が示された。
今期は任期満了に伴う役員改選が行われ、新たに理事長に高山一男氏(高山商店)、副理事長に山縣繁晴氏(ユーキ塗料)、足立年彦氏(名神)、清元秀氏(フジミ)、三原卓朗氏(三原商会)を選任した。

新たに就任した執行部(左から三原副理事長、清副理事長、高山理事長、足立副理事長、山縣副理事長)
高山新理事長は就任のあいさつで「執行部、事務局ともに大きく変わる節目となるが、会員の皆様の協力なくして組合運営は成り立たない。会員の声に耳を傾けながら組合員減少に歯止めをかけ、日本塗料商業組合の発展につなげていきたい」と述べた。
総会後、懇親会の開会に先立ち澤野英樹専務理事が来賓を紹介。あいさつに立った高山新理事長は、中東情勢や原材料価格高騰など厳しい事業環境に触れながら、新体制への支援を呼びかけた。
続いて来賓を代表し、日本工業塗装協同組合連合会の髙𣘺正会長が祝辞を述べた。髙𣘺会長は中東情勢を背景としたシンナー供給問題について、「必要以上の発注や元売り側の稼働調整などが混乱要因の一つになっているのではないか」との見方を示し、「関係団体で連携しながら円滑な供給につなげていきたい」と述べ乾杯の発声をし、祝宴に入った。
会場では新体制の門出を祝うとともに、原材料供給や業界動向などについて活発な情報交換が行われた。中締めで石井洋介監事が「組合員の8割を占める中小企業の声に寄り添った運営を期待したい」と述べ、盛況のうちに閉会した。

