住友ベークライト、車載モータ絶縁用粉体塗料
住友ベークライト(東京・鍜治屋伸一社長)は8月20日、車載モータのコイルエンド絶縁用途向けに、環境負荷低減に貢献するエポキシ樹脂粉体塗料「スミライトレジンECP」の新たなラインアップとして「常温保管開発品」と「低温硬化開発品」を開発したと発表した。
これらの製品はそれぞれ物流工程、顧客での保管、塗装工程におけるエネルギー使用量削減を目指して開発されたもので、従来の耐久性や塗装性を維持しつつサプライチェーン全体の環境負荷低減に貢献する。
常温保管開発品「ECP‐383KA」は、従来は10℃以下での冷蔵輸送・冷蔵保管が必要であったが、保存安定性を高めることで10~35℃での輸送・保管を可能にし、冷蔵設備や低温輸送に係るエネルギーを削減する。
低温硬化開発品「ECP‐382WA」は硬化温度を従来の160~200℃から130℃へと低減。硬化剤や樹脂の配合を最適化することで、硬化性能および絶縁特性を維持しながら、塗装・硬化工程の省エネ化に貢献する。
いずれも無溶剤型の粉体塗料でVOCを含まず、複雑形状への均一塗装や膜厚制御にも優れるため、車載モータ用途に求められる高い信頼性を実現する。
今回の開発の背景には、自動車業界におけるカーボンニュートラルの加速があり、塗装工程にとどまらず輸送・保管まで含めたエネルギー削減が課題となっていた。
同製品は既に複数顧客で評価が進んでおり、常温保管開発品は2030年の立ち上げを目指す。同社は今後もxEVやeVTOL市場を中心に提案活動を強化していく方針だ。
℡03・5462・4079(マテリアルズソリューション営業本部複合材料・成形品営業部)
