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【決算】アネスト岩田第3四半期、売上伸長し収益も増加

アネスト岩田(深瀬真一社長)は2月9日、2023年3月期第3四半期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比15・2%増の348億3200万円、営業利益は同16・6%増の41億1400万円、経常利益は同20・9%増の48億5200万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同21・1%増の30億6900万円であった。 
 
セグメント別の業績では、日本は、売上高は同7・2%増の175億3200万円、セグメント利益は同2・3%増の24億8200万円となった。 
塗装機器製品では、スプレーガンにおいてターゲットを絞った拡販キャンペーンを行い、競合との差別化を図ったことで売上は伸長した。塗装設備製品では、自動車部品製造向け塗装設備の納入が完了したことで売上は伸長した。
 
欧州は、売上高は同26・2%増の54億6100万円、セグメント利益は同11・8%増の4億1千万円となった。塗装機器製品では、第2四半期連結会計期間に上市した自動車補修市場向け新型スプレーガンの反響が大きく、受注が拡大したことで売上は好調に推移した。
 
米州は、売上高は同17・1%増の46億4千万円、セグメント利益は同10・6%増の5億3100万円となった。塗装機器製品では、アメリカのホビー市場において需要拡大に一服感が見られたことでエアーブラシの売上は減少したものの、木工製品塗装用の塗装機器並びにブラジルを中心としたスプレーガンの販売が堅調に推移したことで、売上は伸長した。
 
中国は、売上高は同13・8%増の81億1900万円、セグメント利益は同44・4%増の6億2800万円となった。利益の増加は、主に真空機器の販売増加などによる。塗装機器製品では、新型コロナウイルス感染症への対応の影響を受け営業活動が停滞したが、自動車製造向け塗装機器の売上は回復傾向に転じた。塗装設備製品では、前連結会計年度に納入した大型設備の反動により、前年同期比で売上は減少した。
 
その他は、売上高は同25・5%増の70億7400万円、セグメント利益は同40・9%増の10億8600万円となった。利益の増加は、インドにおける主力の圧縮機や東南アジアにおける塗装機器の売上増加などによる。塗装機器製品では、前連結会計年度において新型コロナウイルス感染症により販売が停滞した反動に加え、タイにおいて自動車補修市場向けスプレーガンの売上が伸長した。