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大阪供給公社、リノベ団地入居応募倍率7倍

デザイン性の高いリノベーションを実現

大阪府住宅供給公社は、2015年度より、民間事業者の設計・施工を活かし、隣接する住戸2戸を一つにつなげ、多様かつデザイン性の高いリノベーションを実現する「ニコイチ」が人気である。2年で合計7プラン・9戸の施工実績があり、入居者の応募は平均応募倍率が7倍を記録している。

取材班が内覧した4プランの「ニコイチ」は、内訳は寝窓間がまるで秘密基地のような家、くつろぎの縁側窓間がある家、出窓がアクセントとなる家、住まいながらDIYが楽しめる家で、各プランともアイデアにあふれた特長のある設計であった。間取りと家賃は、5階3LDK・90㎡家賃7万5000円、5階2LDK+縁側窓間・90㎡家賃7万5000円円、3階・4階3LDK・90㎡家賃8万円、7万7000円の2種類、5階3LDK+畳窓間・90㎡家賃7万1000円(片側のみリノベーションし、もう片側は入居者によるDIYが楽しめる)。

「ニコイチ」は、デザインを外部から募集することで、多様性とデザイン性を高め、団地での新しい暮らしを提案するものである。日本各地で顕在化してきている“高齢化・少子化”、“ニュータウンや団地の過疎化”、“人間関係の希薄化”といった地域や社会の課題を好転させるポテンシャルがあることが高く評価され、2017年度グッドデザイン賞を受賞している。